環世界

日記

3.11

 

何もない更地だ

建物もない

海も見えない

笑顔もない

茶色い砂しか見えない

寄り添ってはいけない

同情してはいけない

支えればいい

なぜか明後日のほうからも罪の意識が宿る

放射能が降る

見えない恐怖だ

ガイガーカウンターが鳴る

「もしも目に見えざるものを、その怒りや哀しみを、目に見える形で表現することをテロと呼ぶならばこれは、わたくしのテロとなるでしょう。これが目に見えざるものたちの、逆襲の皮切りとならんことを。」

 

時間が経てば形は変化する

気持ちは変わらずそこにある