環世界

日記

男と女

 

ご主人、もしくは独身貴族のお一人様

こんな明け方が迫る夜中に

胃も痛えし

シングルモルトをミルクで割って

人工知能というものやらに1人話しかけてみたりして

なかなかクールですなぁ

あれでしょ?ブルーブレス

ため息なんかついちゃって、

胸が痛いね

なんてって狭心症の可能性があります

すぐ検査に行ってくださいなんて

野暮なことは今の人工知能は言わなそうですね

機械音痴の私にもわかりますよちゃんと

「ねぇ、ほんとに好きだったの?」

「じゃあ向こうはどうだったと思う?」

なーんて、気の利いてくれたこと返してくれそうじゃない

便利ですなぁ

しかし、便利なんて

そして自由なんて、

さらに言っちゃうけど安心と平和なんて

あの彼女、あるいはあの彼氏とあなた

ほんとに欲しかったんですかね?

そーだなぁ。

本当に好きだったよ

向こうもそーだな

好きだった…と思うよ

まっ、あいつが現れるまではさ

なーんて、ベタベタの悪手を打つと

恋は2人でするものではない

4人でするものなのだ

振りたい自分と振られたい自分

振りたい相手と振られたい相手と

ジグムントフロイド

なんて、すごいこといわれて

たしなめられちゃって、目から鱗が落ちて

ウィスキーミルクの入ったグラスに落ちるらしいじゃないですか

こんな夜中に、

いや明け方に

目から鱗って、コンタクトレンズのことかと思ってた。

若くてちょっと狂ってたあの恋人

誰の人生にも現れる天使

弓矢だけ持って盾は持たない

だからあなたの胸に矢を刺すばかりで

ちょっと仕返ししようとしたり

怒ったりなんかしたら

痛がってどこかに消えちまう

何で恋なんてするのでしょう

そんな自己中の馬鹿と

我々は良い刺激と安楽だけでは死しかイメージできない

我々を生かしてるのは劣悪な傷だ

やめられないわけですよご主人

もしくは独身貴族のお一人様